【終了】【108_中国料理 華園】インドカレーで2021年東京オリンピックを応援したい!「中国料理 華園」の特別な思い

 
前回の東京オリンピック時に「中国料理 華園」白倉さんの師匠が教えてもらったインドカレー。今年は選手の方々にも提供しようと意気込んでいましたが、オリンピックは延期に。先行きはまだ見えない状況ですが、まずは多くの人に本場のインドカレーを知っていただければと思い、立ち上げたプロジェクトについてお伺いしてきました。

東三条駅からほど近くにある「中国料理 華園」。創業から約50年、手頃な値段でこだわりの町中華が食べられるとあって、地元の人たちから親しまれているお店です。


餃子やラーメンといった中華料理はもちろん人気ですが、華園にはもう一つ看板商品があります。それが『本場インドカリー』です。


中華屋さんなのにカレー?確かに、いただいた名刺には「広東料理と本場インドカリー」と書いてあります。しかし、なぜその組み合わせなのでしょうか。


カレーを提供しはじめた経緯と、東京オリンピックへの特別な思い入れを伺ってきました。


インド人から教わったカレーを引き継いで

華園の2代目店主、白倉広義(しらくらひろよし)さんは、かつて新潟市にあった中華の名店「広東飯店」で修行されました。そのときの師匠であった小沼克彦(こぬまかつひこ)さんが、1964年の東京オリンピックの際にインドの選手村に派遣され、選手のために料理を作っていたそうです。小沼さんはそこで出会ったインド人のシェフたちに本場のインドカレーのレシピを教わり、お店に戻ってからメニューとして提供するようになりました。

▲中央が小沼克彦さん


そのレシピを今度は白倉さんが教わり、華園の店主になってから15年間、当時の味を変えずに提供し続けています。

味の下地となるホールスパイスはインドで栽培されたものを厳選して取り寄せ、野菜はなるべく地元・三条で収穫されたものを使用。お米も下田で育てたコシヒカリを使っています。

そして、ルーの煮込みにかける時間はなんと3日間!具材の形が無くなるまでじっくりと煮込んだ、手塩にかけた一品です。

▲本場インドカレー(税込 900円)


実際に食べてみると、口に入れた直後にくるピリッとした辛さが、野菜の甘みを引き立ててくれます。なんともクセになるおいしさで、長く愛され続けている理由がわかります。


東京オリンピックへの特別な思い入れ

1964年の東京オリンピックで、シェフとして選手に料理を作っていた小沼さん。白倉さんも小沼さんと同じように、「オリンピック選手のみなさんに当時のインドカレーを振る舞いたい」とずっと思っていました。

▲中国料理 華園 白倉広義さん


2019年には三条市がコソボ共和国の東京オリンピックホストタウンとして選ばれ、柔道チームが事前合宿で三条市を訪れました。そこで白倉さんは「がんばってください!」という激励の言葉と共に、選手の方々にカレーを振る舞ったそうです。

もちろん、2020年の東京オリンピックでも選手のみなさんにカレーを食べてもらうことを夢見ていました。

しかし新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピックは延期に。お店に食べに来てくれていたお客さんの数も、外出自粛のためかなり落ち込みました。



またお店で食べてもらえることの喜び

外出自粛が解除になり徐々に常連さんの姿が戻ってきたことで、白倉さんは『お店で食べてもらうことの喜び』をあらためて実感しています。

「テイクアウトしていただいたり、寄付をいただくことはもちろんありがたいですが、やっぱりお店に来て食べてもらうことが一番うれしいですし、励みになります。そうして食べるカレーや中華が一番おいしいと思うので」。

プロジェクトで集まった寄付金は、本場インドカレーを広めるための活動や、東京オリンピックを応援するために使うそうです。お店への応援という意味でも、ぜひお店に足を運んでカレーや中華を味わっていただけたらうれしいです。


【プロジェクト期間】
・2020年7月〜2020年11月30日


【目標金額】
    500,000円

        ・支援額  20,000円(8月6日現在)

      ・達成率 4.0%

 寄付金は、本場インドカレーを広めるための活動や東京オリンピックを応援するために使わせていただきます。


【お問い合わせ先】

 中国料理 華園
 住所:新潟県三条市興野2-6-19
 電話番号:0256-35-0197
 営業時間:11:00〜14:00, 17:00〜22:00
 定休日:火曜日

 取材・文・写真:片桐悠太

三条つなぐプロジェクト

大好きな三条市がこの先も維持、発展し続けられるよう「三条つなぐプロジェクト」により、応援したいという善意と、新型コロナウイルスの影響という困難を乗り越えて明日を切り拓こうと頑張る方たちをつなぎます。

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