「秘密基地」。そう聞くとちょっとワクワクするのは私だけでしょうか。この三条にも、多くの人をワクワクさせる、「秘密」の場所がありました。本寺小路のとある裏路地を入ったところにひっそりと佇む小さなお店が、今回ご紹介する「empty house」です。
「空き家だったので、その名の通りの名前(empty house)にしました」そう話すマスターの橋本泰平さんは、下田出身の24歳。専門学校卒業後は保育士として従事していました。また保育士をしながら、幼なじみが立ち上げた、一ノ木戸商店街にある「TREE」のスタッフとして週末お手伝いすることに。仲間が夢や目標に向かって走っている姿を見て、自分自身も触発され、「何かやりたい」と思い、「empty house」を立ち上げたそうです。
何をやるかより、誰とやるかを大切にしたい
「保育士の仕事が嫌になったわけではないんです。」そう語る彼はなぜ、「empty house」を立ち上げたのか。
「ただ、友人と働く時間、幼馴染と一緒に、新しいことを考えているとき、自分がより自分らしくいられることに気づいたんです。だから僕も何か新しいことをはじめたいと思って、このお店を始めました。」
ゼロからのスタート。これまでバーで経営をしたことがない橋本さん。それでも地道な努力を重ねた結果、地元の大学生に加えて県外からの観光客、帰省してきた若者などが訪れ、いつも賑わうコミュニケーションの場となっていました。しかし、今回の新型コロナウイルスの影響で客足は伸びず、苦しい時期が続いたといいます。
「一番辛かったのは、これまで関係性が続いてきたお客さんが、ぱったりと来られなくなってしまったことですね。関係性が途切れたみたいで、辛かったです。」
そんな状況下の中で、彼は試行錯誤を繰り返しました。
これまでは面と向かって話をしていた人と話せない、みんなで集まれない中でも、zoomでオンラインスナックや、LIVE配信など、新しいことにチャレンジしました。
そこで感じたのは、お客さん同士が繋がりあう「場」そのものの力と、自分自身がメディアとなり、発信していくことの大切さでした。
「マスターの自分とempty houseという場所。この二つのうち一つでも、欠けては成り立たないと思っています。」そう力強く語ってくれた橋本さんは、すでに次のチャレンジに照準を合わせています。
本寺小路を知らない人こそ気軽に来れる場に
「県外に出ている同年代の若者や、本寺小路で飲んだことのない人に向けて、本寺小路でイベントを企画したいと思っています。打ち上げ花火のような、一過性にものではなく、その後も気軽に本寺小路で遊びたいと思える、そんなイベントがやりたいですね。そのためには、僕だけではなく、他店舗の方々や、地域の人と一緒になって、ゆるくて長い繋がりをつくっていく必要があると思うんです」
想いの込もった彼の言葉に賛同する人たちが、現在本寺小路の複数店舗で利用できる月額制のモデルを作ろうとしています。今回のプロジェクトもその一環なんだとか。
「月額制で、かつ複数の店舗で利用できることで、ずっとずっと長く繋がれると思うんです。そうすれば、きっとまた本寺小路に人が集まってくるのかなって。」
今回のプロジェクトでは、未来チケット(90分1セットのスナック利用チケット)、そして幼なじみが運営しているTREEのチケットなどもリターンとして用意しているそう。
後押しをしてくれた仲間と、本寺小路の店舗の皆さんと一緒に、emptyだった場所が、たくさんの笑顔に満ちた場所へと戻っていくことに願いを込めて。彼の挑戦がこれから始まります。
【プロジェクト期間】
・2020年6月〜2020年11月30日
【目標金額】
500,000円
・支援額 25,000円(9月3日現在)
・達成率 5.0 %
【リターン】
・5000円
未来チケット1枚(誰でも使える)と
オリジナルステッカー2種(大・小)
・10,000円
未来チケット2枚と
TREEハンバーガーセット
・15,000円
1ヶ月飲み放題会員権と未来チケット1枚
・20,000円
1ヶ月飲み放題会員権と
当店主催の本寺小路イベントチケット
(詳細は後日購入者にご連絡)
・30,000円
マスター泰平が紹介する本寺小路ツアーチケット(内容:居酒屋・BARを含めた3店舗にマスターが紹介)
【お問い合わせ先】
店名:秘密基地スナック empty house
住所:新潟県三条市本町2丁目3−8
電話番号:080-2059-4402
執筆:(株)FoundingBase 大脇/池田
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